2005.3.11 Fri.
酔っぱらい
【お願い】もしも白文字の独り言に気づいてしまったなら、掲示板に一言「気づいた★」とだけ書いてください。それ以上は勘弁してください。追求とかね。
読んだら、押してみるの方向で…
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なんか特に書くこともないので、昔聞いた話など…。 最近、いろんな酒場に連れて行ってもらって、人々の様々な酔いっぷりを見たり、泥酔体験談を聞いたりするわけだけだが、昔聞いた印象深い泥酔譚を書こうと思う。
季節はちょうど今くらいだろうか、その春晴れて就職の決まったY国大生のその男は、後輩達が開いてくれた追い出しコンパでしこたま呑んだ。 それはもう前後不覚の寸前まで呑んだらしい。 一次会が終わり、二次会へ向かう途中に、もう限界だと自覚した男は仲間達に先に帰ると伝えて帰路についた。 足元も覚束ない様子だったらしいが、以前にもこの日のように途中で帰ったこともあり、彼のアパートも近いので皆特別心配もせず彼一人を送り出した。
以降は、語り手が後にその男本人より聞かされた話である。
男は誰かに揺り起こされて目を開けた。
すると目の前に警官が居る。
宿酔いの残る頭で考えても、自分が警官に起こされたことはすぐに理解出来た。
きっと部屋に戻る途中の路上で寝てしまったのだろう。
ひどい失態である。
起きあがろうとするとパラパラと音がする。
自分の周りに小石のようなガラス片が散らばっている。
警官の横から見知らぬ男が怪訝そうに自分をのぞき込んでいる。
そしてようやく男は自分がどこで寝ていたのかに気づいた。
昨夜、男は酔ったために眠くなり、暖かい寝床を求めて駐車中の車のフロントガラスをたたき割り、そこから車内に侵入してぐっすり寝ていたところ、車のオーナーに発見され、通報されたと云うことのようだった。
車から出るとどこから拾ってきたのか窓ガラスをたたき割ったと思われる鉄パイプが路上に転がっていた。
運の悪いことに、彼が一夜の寝床に選んだ車は独逸の高級車メルセデスで、後ほど届いた修理代の請求額は100万円強とのことだった。
彼の初任給はおろか、数ヶ月分の給料は皆修理代の返済に充てられたそうである。
男は以後「ベンツ100万円」の異名を持つことになる。
以上うろ覚えの部分は、補って脚色している部分もありますが概ねこういう話でした。
皆さんもアルコール摂取には思いもよらぬリスクがあるということに気をつけて下さい。
ではごきげんよう。
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